ナニワアームズ商藩国

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zoom RSS ゼンマイとヤシ

<<   作成日時 : 2007/01/13 14:55   >>

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−−ゼンマイとヤシ−−ナニワ商藩国 オアシス近郊にある森林地帯より


あ、暑い。空は憎らしい程に晴れ渡り、晴天。強烈な砂漠の日差しが周囲の地面を焼き、周囲の空気そのものが暑苦しい。
この頃、まだ戦闘向きのアイドレスを選択していなかった蘭堂風光とけけ、守上藤丸は、地底怪獣退治には参加せずにオアシス近郊にある森林での食料調達をサターン藩王に言い渡された。
(この時点で戦時動員による戦費の調達で財政が圧迫されていたので、少しでも経費を浮かそうと現地調達となったのである。)
オアシスの近くの森林なら木陰で涼みながら作業ができるし、楽勝だろうと藩国入りをして日が浅く、周辺の地理に疎かった蘭堂とけけは笑い合いながら気楽に請け負ってきたのはいいものの、現実はそんなに甘くは無かった。
なるほど確かに木は数多く茂ってはいる。
しかし問題は木の種類がココヤシやアブラヤシなどヤシ科の植物が大半であり、パーム油の原料となる油やココナッツなどといった食料調達という観点からはありがたいが、
木陰は非常に少なく、避暑には全く役に立たない。
キリキリキリ。ウッキー、ガッガッガ、ヒュードサ。
キリキリキリ。ウッキー、ガッガッガ、ヒュードサ。
キリキリキリ。ウッキー、ガッガッガ、ヒュードサ。
けけが開発した手巻き式カラクリココナッツモンキー1号(ブタオザル型)のゼンマイを巻く音とヤシの実を取りにいく音だけがあたりに響き、
暑さにやられた一同は汗を滝のように流しながら黙々とゼンマイを巻き続けるという地道な作業を行っていた。(当然ながら燃料も不足していたので、人力である。)
・・・2時間経過
キリキリキリ。ウッキー、ガッガッガ、ヒュードサ。
まだ作業は続いている。
・・・
・・・3時間経過後、
キリキリキリ。ウッキー、ガッガッガ、ヒュードサ。
キリキリ・・・。ドサ。
あっ、暑さにやられて守上が倒れた。
藩国の地下に送られる守上をどことなく羨ましそうに目の端で見ながらも黙々と作業を続ける二人。
・・・
・・・
・・・4時間経過後、
キリキリキリ。ウッキー、ガッガッガ、ヒュードサ。
キリキリ・・・、バキッ!
相変わらず作業は・・今中断された。
「がーっ!!!、やってられるかあー。」
ゼンマイを巻いては設定入力をしてカラクリココナッツモンキー1号に取りに行かせ、戻ってきたら再びゼンマイを巻くという単純作業のルーチンワークに耐え切れなくなった蘭堂風光は思わずへし折ったゼンマイの部品の一部を片手に喚いた。
「大体、何でカラクリモンキーが何十体もあるのに一個一個設定せにゃならんのだ。カラクリモンキーにオートサーチ機能が付いてるじゃないか。これを使って一発で終わらせればいいじゃないか。」
とやけくその勢いで全てのカラクリモンキーのゼンマイを巻き始めた。
「あっ、待て、そのオート機能にはまだ未完成・・。」と注意しようとするけけ。
短気を起こした蘭堂、人の話を全く聞かずに(耳に入っていない)作業続行し、全てのカラクリモンキーのゼンマイを巻き終え、一斉起動。
カラクリモンキー、サーチ開始。
目標発見、次々にヤシの木に向かって勢い良く高速移動開始。
蘭堂はやり遂げた顔で満足気に微笑む。あーあーと諦め顔のけけ。
そのまま全く速度を落とさず次々に森中のヤシの木の根元に突撃、一斉に辺り一面に降り注ぐヤシの実。
・・・作業開始から8時間経過後、大量のヤシの実の取得には成功したが、森中に散らばったヤシの実の回収作業はまだ続いている・・・。
砂漠の夜は寒い。
今日の教訓”短気は損気”まる


(作成:風追い人)
(1400字くらいですが、本人より作成に3,4時間かかったとのことなので提出しました)

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